コラム『カシオペイア』(アーカイブ)第18号
ひとりで活動するキャンプがあってもいいじゃないか
桜井義維英
2020.8.14
自然体験活動は自然を知ること、感じること、考えることができます。仲間と共に活動し、人との関わりを知ることができます。自然の中に自分の身を置き、自分自身の事を考えることができます。
私たちが子どもたちと行なっている、キャンプを中心とした自然体験活動は、人との関わりを知ることができる活動が多いのではないでしょうか。自然のことを知り、感じることができるキャンプもありますね。
しかし、自分自身のことを考えるキャンプは意外と少ないかもしれません。
では、ここで、作ってみてはどうでしょうか。
え?どんなふうに?
ちょっと、妄想をしてみました。
テレビゲームやアプリの制作などの会社と協力をして、ゲームを作りましょう。
例えば、国際自然大学校なら、狛江とか、山梨県の日野春周辺の地域で、冒険ハイキングのコースを作ります。
スマホ等と連動させて、コースはスマホが案内してくれます。
ということは地図を読む技術は必要ありません。当然、ナビとも連動させてから、途中、橋を渡る時、スマホから、ピロロンと、課題が出ます。
➡この橋の長さは何メートルでしょう。
誤差1メートル以内の答えを出すと、正解と次の道順の案内が出てきます。
➡ここから、1キロの道を走ってください。標高差、〇〇メートルを登ります。何分で走りますか?
スマホに自分の目標タイムを入れます。
誤差5分で走りましょう。早くても、遅くてもダメですよ。
➡ここで、3時間を過ごしてください。
過ごすときに考えて欲しいのは、
1、・・・・
2、・・・・です。
考えた内容は、スマホに記録してから次へ進んでください。
…と、いうような問題を用意したコースをそれぞれの地域で、作成するのです。
日本中の自然体験活動指導者が協力して、そのようなコースを各地に作ります。
これを、スマホのアプリや、家庭用のテレビゲームとして、発売してもらいます。
ポケモンGOのように外に出かけないとできないゲームで、もちろんプレイヤーは自分ひとりです。
自分のことを見つめて、自分のことを知るということをテーマにした、課題を作成するのです。
テレビゲームの会社で、ゲームを販売してもらい、著作権料の様に、ひとつ売れるごとに、コース作成者にお金が入るという仕組みにします。
すぐにはできませんが、全国の自然学校の指導者が100人か200人集まって、それぞれの得意技を生かしてコースを作ってくれたら、面白いことになるのではないでしょうか?
2020年8月4日記
桜井義維英