コラム『カシオペイア』(アーカイブ)第43号
家族体験教室
桜井義維英
2021.2.21
『子供体験教室』はご存知ですよね。
子どもたちが月に1回集まって、いろいろな活動をする事業です。
それも、同じ子どもたちが集まることで、グループの力が生まれてきて、お互いが、刺激しあい、成長するという考え方でした。
そして、親御さんと離れて活動することで、親離れを促すということも少しありました。
さて、この事業を考えたのは、約40年前です。
現代、この事業は社会の状況にあっているでしょうか。子どもたちの現状にあっているでしょうか?
答えは、はい!です。
今、この事業は、子どもたちに必要なのです。
しかし、子どもたちがこの子供体験教室に入ろうと思うかどうかは、少し疑問があります。
また、今、親御さんをはじめ、大人たちが望んでいるのは、家族で過ごす時間なのではないでしょうか。
家族で過ごす時間がこのコロナ禍で増えたけれど、どう過ごしたらいいか…と戸惑っていることも事実なのではないでしょうか。
ですから、ゲームとテイクアウトやお取り寄せがとても繁盛しているのでしょう。
そこでです、
『家族体験教室』を始めてみてはいかがでしょうか。
毎月ひとつ、ご家族に体験のプログラムを提供するのです。
それは、家の中でできることかもしれません。
時には、ハイキングコースの紹介もあるでしょう。
コースの地図や、持ち物のアドバイスなどを送ります。地図には、いくつか問題が出されています。
実際に家族で出かけるときには、私たちにその日時を連絡してもらい、指定の場所で写真を撮ってメールで送ったり、問題を解いて答えを送ったりしてもらいます。
回答することでノベルティーグッズがもらえるのです。同時に、ここまでは通過したという、安全管理にもなるのです。
また、日時を指定して、○○駅スタートのハイキングなどもあるといいでしょう。ご家族が着き次第どんどん出発してもらいます。全体で集合したりはしないのです。もちろんスタートゴールの地点にスタッフがいて、サポートします。
野外料理の活動の時も、来てくれた家族ごとに始めて、家族ごとに食べます。
スタッフは、それぞれの家族を回って、お手伝いします。
この活動は、一年間で12の体験を提供します。
そこでは、ステップアップを感じられるような活動の組み立てをしておきます。
こういう活動をする中で、子どもが「もっとこんなことしたい!」と思い、子供体験教室への呼び水にするのです。
2021年2月04日記
桜井義維英