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コラム『カシオペイア』(アーカイブ)

コラム『カシオペイア』(アーカイブ)第44号
あぜ道マラソン
桜井義維英

2021.2.28

全国の田んぼは、ほぼ圃場整備され、美しい四角形になっています。
もちろんそうでない田んぼも数多くあります。
例えば、棚田と呼ばれる、美しい風景をあえて残している田んぼです。
どちらにしても、美しい日本の風景です。

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さて、その田んぼですが、必ずあるのが「あぜ道」です。
最近は、小学生ばかりでなく、幼稚園児まで田植えの体験をすることがあるようです。
しかし、幼稚園児などは、田植えをするよりも、このあぜ道を走り回ったり、腰かけて遊んだりする方が自然のような気がします。
そこで思いついたのですが…あぜ道を走り回るゲームとして『あぜ道マラソン』と称して、みんなで、あぜ道を走ってはいかがでしょうか?
田んぼに落ちてしまう子もいるかもしれません。時期として、田んぼに水が入っている時だと、子どもの中には泥んこになってしまう子もいるでしょう。
それも楽しいかもしれません。
もしかしたら、水を入れる前の時期にする方がいいかもしれません。その場合は少し寒いかもしれませんね。
それから、子どもとはいえ、あぜ道をたくさんの人が駆け抜けるのですから、相当踏みしめます。それは農家の方にとって、良いことなのか悪いことなのか。いつの時期ならそのように踏みしめてもいいのか。そんな確認もしないといけないでしょう。
しかし、子どもたちが、バランスをとりながらあぜ道を走り回ることは、きっと子どもの体づくりにとても良いことだと思うのです。
大会をするならば、きっと子どもたちは練習として、あぜ道を走り回るようになるでしょう。それもいいなと思います。

もうひとつ、牧草地などで、障害物競走をしても面白いのではないでしょうか。
草原に丸太を置いて、乗り越えたり、くぐったり、板壁を登ったり、水たまりの中を駆け抜けたり。時に、林の中にコースを巡らせ、ターザンのようなことをして、小川を飛び越えたり、丸太橋を渡ったりというのもいいかもしれません。スタートから、一周してゴールに戻る周回コースにするとよいでしょう。
一堂に集まって行わなくても、入り口に看板を立てて、○○さん何分何秒と、記録を掲示していく。みんなその記録を破るために頑張ってもらいます。
タイムよりも、なかなか完走できないような難しい障害をいくつも並べて、完走した人には、みんな完走賞を出してあげるということでもよいのかもしれません。
牧草地の近くにあるペンションなどで、その記録とかの管理をしてあげたらいいでしょう。もちろん、着替えやお風呂なども提供すればいいと思います。

2021年2月10日記
桜井義維英

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