コラム『カシオペイア』(アーカイブ)第15号
日本には四季がある!というキャンプ
桜井義維英
2020.7.21
雨が続く中、ふと考えたことがあります。
ここ八ヶ岳は、
冬の寒さの方が似合うのでしょうか。
あの、空気がキ~ンとするような冷たさがあります。
夏の暑さが似合うのでしょうか。
カッと暑いけれど、ときどき吹き抜ける風がさわやかなのです。
私はどちらが好きなのでしょうか。
いやいや、どちらも好きです。
それに、春の桜や、秋の紅葉も大好きです。
日本という国は、このように悩むほどの季節のうつろいがあるのですね。
素敵な国だと思います。
この四季を味わい、素敵な国だと思えるような人を育てるためには、やはり、季節ごとにキャンプをした方がいいのでしょうね。
同じ場所で、年に4回ほどキャンプして、その変化を感じるキャンプをしてみてはどうでしょう。もちろんテントで泊まらなくても、舎泊でもいいですよね。
同じ場所で、同じ木を見あげてみるのです。
その葉の色は違うでしょうし、そこに集う虫たちの姿も違うでしょう。
周辺の風景も違うでしょう。
そして、そこを吹く風も、空気の色合いまで違うのではないでしょうか。
もちろん、楽しいときだけではなくて、ちょっぴり辛いときもあるでしょう。
でも、そんな辛いときも含めて、その場所が好きになるといいですね。
そうなれば、その場所は、その人にとって、その子にとって、第二の故郷になるのではないでしょうか?
家族でもいいですし、子どもたちだけでもいいです。
四季それぞれの、年4回の新しいキャンプを、考えてみませんか?
2020年7月14日記
桜井義維英