コラム『カシオペイア』(アーカイブ)第7号
歩くことで、食う寝る出すを快適に
桜井義維英
2020.5.21
『巣ごもり』と言われる自粛生活の中、料理に関心が集まっているようですね。
人間の基本的な行動は、食う寝る出す(出す=ウンチのこと)…ですからね。
そして、『生きること』が私たちの一番重要な活動ですから、食事を自分で作るということは、いいことだと感じています。
できれば、子どもと一緒に作れるといいですよね。
しかし、現代の人間は、その『食べること』のために、直接的な労働を伴いません。
ましてや今は、買い物にも行かず、宅配で取り寄せたりしています。
すると、全然体を動かしませんから、眠りが健康的でなくなります。結果、出すことも健康的でなくなるでしょう。
そこで思うのですが…
労働ではないにしても、人間の人間としての大きな特徴のひとつである、「二本足で歩く」ということをもっと考えてみてはいかがでしょうか。
公園で遊ぶ、買い物をするなど、家族で出かけるのは、今は、はばかられるかもしれません。しかし家の周辺を家族で歩くなら、それほど問題はないのではないでしょうか。
まあ、いうなれば、散歩ですね。
先号も書きましたが、道草散歩をしましょう。
しかし、私たちはプロです。いかに散歩をプログラム化するかということを考えましょう。
いかに歩くか、いかに楽しいものにするか、また歩きたいと思うかなどを考えるのです。
歩くということは、プログラム化するのに大変面白い題材であると思います。
苦しい思いをすると、また歩きたいとは思わなくなる…というわけでもありません。100キロチャレンジがいい例です。
子どもにとってちょっと苦しいものだったり、怖かったり、不思議だったり、もちろん楽しかったり、そんな活動をどうやって子どもに体験してもらうか。今が考え時なのかもしれません。
ただ、みんなで集まってというのは、まだまだ難しいかもしれませんので、
家族ならどうやるか、ひとりならどうやるかを考えないといけませんね。
パーソナルトレーナーという職業があるのはご存知でしょうか?1対1でトレーニングを見てくれるトレーナーです。
1対1や、1対家族で、歩くプログラムを提供するのも面白いかもしれません。
史跡ガイドウオークや距離ウオーク、観察ウオーク…まだまだありそうです。
それぞれのジャンルのプロがいて、地域の特色が出たりしたら、さらに面白いでしょう。コロナの収束後、そんなウオークを体験するために色々な地域を旅する、なんて時代になったら面白いですね。
この機会に、新しい自然体験のかたちを、少し模索するのもいいのではないでしょうか。
実現しなくても、きっと将来役に立つと思います。
2020年5月13日記
桜井義維英