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コラム『カシオペイア』(アーカイブ)

コラム『カシオペイア』(アーカイブ)第49号
カシオペイアとは
桜井義維英

2021.4.7

カシオペイアとは…
ミヒャエルエンデの著作、『モモ』に出てくる亀の名前です。
モモという少女を導くカメ。

 モモはここではカメがまえよりもっとゆっくり歩いているのに、じぶんたちがすごく早くまえにすすむのにびっくりしました。(岩波少年文庫「モモ」193Pより)

背中の甲羅にシグナルの出るカメ。

 のそのそとカメはもどってきました。やっとモモのまえにつくと、その甲らに「ウシロムキニススメ!」ということばが浮かびでました。(岩波少年文庫「モモ」196Pより)

できれば、そんな道案内ができたらいいと思いますが、正しい道を見つけるのは皆さんと一緒にです。

このカシオペイアは、シグナルを出すと同時に、皆さんといろいろお話をします。

このカシオペイアで読んで、皆さんがいろいろ考えたことを、ライブ配信『作戦会議』で議論していきたいと思っています。

シグナルの予告をさせていただきます。
今1年分のシグナルを考えてみたのですが…もしかすると途中で変わるかもしれません。
皆さんからのシグナルを取り上げてお話しするのもいいと思っています。
そんな風に、変化していくことはお許しください。

日本人のふるさと/子どもの良い生活習慣/本当の夜/外で料理/農業、林業、漁業/あるく/野山を走る/街中での体験/ひとりの時間/DIY/天災/家族で過ごす/家族で過ごす2/100日散歩/地域の自然学校/何して遊ぶ?
ここまでは、実は子どもたちとの体験活動を考えたお話になります。
でも、その体験活動は、実は普段の生活の中にこそその根源があると思っています。
ですから、キャンプとか、自然体験とかいうことを、非日常ですることもよいでしょうが、日常の中で、親や、地域の人たちと子どもが繰り広げるものなのではないだろうかと思い始めています。
そんなことを皆さんとお話していけたらいいなと思います。
そのお話のきっかけになるといいなと思う、シグナルです。
国際自然大学校を設立した当時、佐藤理事長と『滅びの美学』というお話をしていたのを思い出します。
それは、私たちの提供する体験活動が普及すればするほど、地域社会で、その活動が展開されていくでしょう。そうなったとき、国際自然大学校という存在は不要になっていきます。それは、仕事がなくなるということですが、実は私たちが目指すのはそういうことだと話していたのです。
その滅びの美学が、真剣に目指す時が来ているのかもしれません。

そして、ここから後のシグナルは、指導者の養成を考えたときのものです。
突撃取材/36チャレンジ/天声人語の要約/読書感想文

コメント

No.1   ロッキー

「滅びの美学」。
私が今いる会社は、マヨネーズを作り、販売をしている会社です。先代の社長は、元は自然食品店を運営していました。身体や地球にとって良い食べ物を消費者に届けて、生産者にとって適正な価格で取引がされる社会を目指していました。ところが、一般市場の安さを競う消費社会のなかでは、やはり自然食品を求める層はいるとはいえ、野菜はじめ生鮮食品が売れ残る現状があったと聞きます。そして注目をしたのが卵でした。卵はマヨネーズになくてはならない素材です。でも、残るんじゃ破棄する他ありません。それはダメだと、マヨネーズを作り始めて今になります。マヨネーズは副産物であって、本来は美味しくて、地球や身体にとってよい自然卵を食べてもらいたかったのです。

今は自然食品店として食品販売はしていませんが、社長も同様の気持ちです。自然卵が普及していくことがマヨネーズの役目だ。自然卵が売れるようになっていけば、マヨネーズ会社としての使命は完結するのだ、とおっしゃっています。

今の会社の今後の課題は、自然食品や有機野菜などの生産物が、地球や生き物にとってどのような役割を果たしているのかを伝えていくことだと思っています。

このモモの部屋での学び合いが、そのヒントを得られる場所であると思っています。櫻井さんはじめスタッフのみなさま、参加者のみなさま一年よろしくお願いいたします。

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No.2   桜井義維英

No.1への返信

ありがとう、
しみますね。
社会の在り方を考えるという視点では、会社のありようも同じなのかもしれないと思います。
一緒に考えていきましょう!

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