コラム『カシオペイア』(アーカイブ)第5号
テレビ会議流行りだ!
桜井義維英
2020.5.7
昔風に言うと…テレビ会議が、ずいぶん増えましたね。
私も、ご多分に漏れず、このテレビ会議がとても増えています。
会議をするための移動時間はほんの数秒。面と向かって会議をするために、1時間程の移動時間をかけていたことを考えると、まあ、なんと便利な事かと思います。
ところが、この便利な会議のシステムで、えっ…と思う困り事を耳にしました。自宅で会議をする際、背景に生活感満載の風景が映り込むのが悩みだそうです。
なるほど、その気持ちはちょっとわかります。
しかし、これを機会に少し生活環境を片づけて、人に見られても恥ずかしくないようにしようかな…と考えてはいかがでしょうか?
また、部屋着でカメラの前に座るわけに行かないとか、女性の場合は、お化粧をしないといけないとか、そんなことが困り事だという話も聞きました。
これも、考えようですよね。
私は、少しカジュアルな会議の時は、スーパーに買い物に行くような服装に着替えます。大切な会議の時には、今まで通り、きちんとした服装をするようにしています。
もしかすると、普段会議に行っていたよりもきちんとしているかもしれません。テレビ会議だと、そのへんのけじめを表現するのが難しいので、わざわざきちんとして、表現しないといけないと思うのです。
会議直前に鏡に向かい、身だしなみを確認して、きちんとひげも剃ります。
じつは…1日に何回か着替える日もあったりします。
何度目かの着替えの時は、ちょっと笑っちゃったりしています。なんだかおかしくなってしまうのです。
でも、そのように、生活にメリハリをつけないと、なんとなくだらだらとして、会議もだらだらしたものになりかねないと思います。
テレビ会議は、式次第を作り、何を目指す会議なのか決め、時間制限もするようにしています。
その式次第に基づいて進めると、決めなくてはいけないこと、役割分担などを明確にできて、通常の面と向かった会議よりも、効率がいいかもしれないと思います。
そして、この式次第を画面で共有しながら、決定事項を書き込んでいくと、それが全員の合意文書となり、今騒がれているハンコ問題もなくなるように思います。
決裁権者も一緒に会議に出てもらえばいいのですから。
こんな風に、テレビ会議など、新しいものが入ってきたのをきっかけに、自分の生活や、新しい習慣を作り上げる必要もあるのではないでしょうか。
いいチャンスだと考えましょう。
桜井義維英