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コラム『カシオペイア』(アーカイブ)

コラム『カシオペイア』(アーカイブ)第26号
ブドウをいただきました
桜井義維英

2020.10.14

先日、お仕事をさせていただいている会社の社長さんから、ブドウを送っていただきました。
とっても、おいしいブドウです。それをなんと、ひと箱も…。
でも、お中元でもないし、お歳暮でもない。
ちょうど、ブドウが取れる時期だから…というのでしょうか、嬉しい限りです。
しかしこちらがお送りしなくてはいけない方なのに、何か申し訳ない気もします。でも、こうやって頂き物をすると、「頑張ってお手伝いしないといけないな」と思うのも事実です。

そういえば、このコロナ禍で、お中元を贈るのもちょっと四苦八苦しました。結局、デパートまで出向いて贈ったのですが、だんだんと贈る方が減ってきてしまっています。
つまり、お世話になった方々が、鬼籍になられたということです。寂しい限りです。
コロナ禍で、お中元やお歳暮という年中行事も、もしかしたら控えめになってしまうのでしょうか。

年賀状などは、どうなるのかな~。
家にいることが多くなり、直接会うことが出来ない今年だったからこそ、来年のお正月のご挨拶に、年賀状は出してほしいな~なんて、思っています。
できれば、お正月の挨拶に、実際にお伺いすることが出来るといいと思うのですが、きっと難しいでしょうから。
鬼が笑うようなお話をしていますが、そういう、人と人との付き合い方を、もう一度問い直していかなくてはいけないのですよね。人と人との付き合い方も、変わっていくしかないのですから。

できれば、そんな中だからこそ、はがきを書いたり、お世話になった人に贈り物をするといった日本の良い伝統が、良い方向に見直されるといいなと思っています。
社長さんからいただいたブドウのように、特にお中元とか、お歳暮ではなくても、「あ、これ、あの人にあげたいな」というようなものを見つけたときとか、畑で野菜が少し多く取れた時とかに送ってあげるのもいいのではないでしょうか。

きっと、そんな風に贈り物をしていたのが、お中元やお歳暮になったのかもしれませんね。
お世話になった人とか、親しい人、なつかしい人に、こんな時だからこそ気持ちを込めて、何かを送るということがあってもいいように思います。
もちろん手紙でもいいと思います。
ただハガキを出したり、パソコンで打って、プリンター用紙に印字するのではなく、ちょっと、便せんも選んで、筆記具も選んで、一生懸命に手で書いた手紙がいいのではないでしょうか。
いいえ、絶対にそういうことをしなくてはいけないということではありません。
新しいお付き合いのかたちを、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
そして実践していきましょう。

2020年9月28日記
桜井義維英


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