コラム『カシオペイア』(アーカイブ)第10号
スーパーの買い物で指導者養成を思う
桜井義維英
2020.6.14
スーパーで買い物をしてきました。
このコロナ禍で巣ごもっているので、ちょこちょこ食べて減ってしまった備蓄食材を買い足してきました。レトルト食品とかですね。もちろん普段の食事の材料も少し買い足します。
普段の買い物のときは、総額2,000円ぐらいです。
みんな200円とか安いものばかりなのですが…一番高いものが、399円のレトルトカレー3パック入り。安いものは、刻んだ油あげ89円です。
レジで精算の時、ちょっとびっくりしたのですが、今回は7,500円強でした。えっ、そんなに…と、少しドギマギ。
まさに『塵も積もれば山となる』ですね。
安いと思ってあれもこれもと買っていたら、こんな金額になってしまったわけです。反省反省。といっても、一応計画していたものを買ったのですが…この額でした。
車に戻って、荷物を積んで、レシートを見て、ハタと思ったことがありました。
私たちは今まで、ひとりひとり、目の前にいる子どもたちのために仕事をしてきました。
私も、そのために有能な指導者を育てようとしてきました。
しかし、このコロナ禍で、新しい自然体験の方法を模索しなくてはいけない今、この200円300円も、たくさん集まれば結構な金額になるということを考えてみたらいいと思ったのです。
実際に、目の前にはいない、たくさんの子どもたちへの自然体験を提供する方法を考えたらいいと思うのです。
例えば、今まで5,000円だった参加費を500円にするのです。そのかわり、100人200人…もしかすると、1000人2000人に提供するような体験を作ることができないでしょうか。
そのためには、インターネットを活用したり、新聞やテレビといったマスコミとタイアップしたり、鉄道会社などとタッグを組むことがあるかもしれません。
そうなると今までのように、子どもたちの前に立って指導をする能力とは全く違う能力を持った指導者が必要になるのかもしれません。
もちろん子どもの気持ちを理解することができる指導者でなくてはいけませんが、それとは別に、全く違った能力が必要になるでしょう。
このコロナ禍を経て立ち上がってくる、新しい自然体験の指導者は、そんな、今までとは違う人材なのかもしれません。
もしかすると、「自然体験」という言葉すら、違うものになるのかもしれないと感じています。
さあ、若者諸君。新しい指導者を目指して、ともに歩きはじめましょうか。
2020年6月4日記
桜井義維英