コラム『カシオペイア』(アーカイブ)号外
さあ準備を始めましょう
桜井義維英
2020.4.30
今年から始まらないとしても、9月新学期スタートが、相当濃厚になってきました。そうなると、学校は6月から8月までが夏休みになります。約3か月の休み期間に対応するキャンプや、体験教室の準備が必要になります。
いちど1か月キャンプをした経験から提案をしておきますと、核となる、種目(プログラム)がないと、大変苦しくなると思います。
例えば、乗馬とか、カヤックといったものを核に一カ月の活動を組み立てるのです。
OBSは、たとえば、登山やヨットを核にした21日間です。
さて、ここで、日本型プログラムの提案です。
専門家と手を組んで、プロフェッショナルキャンプを開催しましょう。
例えば、
陶芸家さんと組んで、1か月かけて焼き物つくる。
木工職人さんと組んで、1カ月かけて、洋服ダンスを作る。
木地職人さんと組んで、1カ月かけて、お椀を家族の分作る。
機織り職人さんと組んで、1か月かけて、何らかの織物つくる。
林業家と組んで、1カ月かけて、森を育てる仕事をする。
漁家と組んで、1カ月かけて、漁をする。
農家と組んで、3カ月かけて、農作物を育てる。
等々、日本の文化を取り込んだプロフェショナルキャンプをしましょう。
その中でも、やりやすいのは、
農業大学校や林業大学校、森林管理署などと連携することではないでしょうか。
それから、もうひとつ、スポーティブキャンプですね。
乗馬や、登山、カヤックやカヌー、釣りなどなど…
これも、それぞれの専門の方々と組むことになるでしょう。
今、自然体験のプロを自認している自然学校の人間は、専門家とのコーディネートをする役割に特化していくときなのではないでしょうか?
子どもたちの指導は、事前に各職人さんたちにお願いしておくのです。
そして、ずっと、それだけでは辛くなるので、上手にプログラム化してあげる、まさにコーディネートするのです。
今から、日本各地の専門家と連携し、1か月とか、2週間を2回とか、3回とかの、プログラムを作り上げていかないと、週休2日が始まったときと同じように、また間に合わなくなります。
皆さん、準備を始めましょう。
と、こんな考えを持っていますが、是非ご意見ください。
モモの部屋にはいろいろな立場の方がいらっしゃいます。
それぞれの立場から、このことに対して、ご意見頂戴できれば、幸いです。