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未定稿小説『奥山村物語』

未定稿小説『奥山村物語』36

2020.7.18

「事前にちゃんと、どんな指導をするか、打ち合わせしないといけないですね」と谷口君も進める方向での発言をしてきます。
「ねえね、ちょっと待って。それってリーダーにとって、結構な負荷になるんじゃない?一日指導して疲れて帰ってきて、またお手紙書くのは、結構大変よ」
「陽子さん、陽子さんは文章を書く仕事をされていますから、話ができる人というのは、文書も書けるとは思いませんか? 逆に言うと、文章が書けない人の話は面白くない」
「まあ、確かにそうね」
「ですから、彼らには、社会へ出て、役に立つよう、文章を書けるようにという思いも込めて、トレーニング的な要素も含めて、そんな風にしようかと。ですから、その日に書くなどという、ちょっときつい負荷もかけてみたいと思っています」
「なるほどね~。愛の鞭っていうところね」
「もちろん、親御さんに、できるだけ熱のある言葉で届けるためには直後に書いてもらうほうがいいと思うんです」
「そこまで考えるんだ…リーダーたちも幸せね」
「いいでしょうか?」
「いいわ、ついでに、そのリーダーノート作ってあげる」
「え?」
「オリジナルの方が、かっこいいでしょう?」
「表紙に、奥山村こども自然学校って入れて、ちょっとしたノート作ってあげるわ」
「そりゃすごい!」平野君が手を打ちます。
「確かに嬉しいですが…」
「だから言ってるでしょ、私は偉いのよ」
「いやいやそういうことじゃないでしょう」福田君は苦笑いします。
「もちろんお金はいただきますよ…コピー代程はね」
「ありがとうございます」男たち3人は声をそろえて頭を下げました。

そのあと、陽子さんがもっと驚くことを話したのです。
なんと、陽子さんの、出版関係で関りがあるアウトドアショップと連絡を取って、説明会の時に、必要そうなリックサックとか、トレッキングシューズや、水筒、などなどを、持ってきて展示販売してくれることに話をつけてくれていました。
福田さんは、な~るほどと、感心しました。
「陽子さん、その販売は、少しは安くしてもらえるのかな?」
「少しどころじゃないわよ。たっぷり安くしてもらえるわよ」
「それはすごい!」
「それにね、いい話があるの。福田さんをはじめとしてね、この自然学校のスタッフは、お店で、特別価格で、買い物ができるようにしてくださるって」