未定稿小説『奥山村物語』45
2020.9.25
反省会の時に、福田さんはみんなに聞きました。
「帰りの電車ですが、みんな疲れていて、座りたかったよね…」
「ええ、私もそう思いました。」と、川上さんが言います。
「電車の中で、ずっと悩んでいました。どうしたらいいだろうと…そして解決策を思いつかないまま、着てしまいました。まだ、答えが出せずにいます。みんなはどう思う?」
谷口君が「僕もずっと考えていました。あかりちゃんなんかは相当辛そうでしたよね。」
「それで、考えたんですが、疲れて座りたいときには、リーダーに行って許可をとるというのはどうでしょう?」
「うん、私も考えたんだが…やんちゃな奴がいつも疲れたから座らせろと…言ってきそうな気もして…」
「いや、もっと子どもたちを信じましょうよ。今日頑張ったじゃないですか。みんな分かっていますよ、立っている理由を。」
「そうか…そうだね。子どもたちをもっと信じなくっちゃいけないね。では、次回から、明確にそういうことを子どもたちに伝えましょう。」
みんな頷きました。
もちろんそのあと、ノート書きが待っています。
今日は、出発前に集めたノートに、保護者からの返事が書かれています。それに目を通してから書くのですから、今まで以上に時間がかかります。
しかし、川上さんは早かったです。
「川上さん早いね」と、福田さんが訪ねると、
「途中途中で、思いついたことをメモしておいたのです。そのメモを見て書きました。だから、早いんです。」
「なるほど…いいアイデアだね。みんなも、真似するといいかもしれないね。」
みんなも頷きました。
とはいえ、やっぱり7時過ぎまでみんな頑張りました。
反省会の中で、今野さんから、けんた君のおにぎりのことが話題になりました。
ほかにも数人、コンビニのおにぎりの子どもがいたこともわかりました。
皆、各リーダーがそれとなく話を聞いてくれていました。
理由はみな色々で、お母さんが寝坊したとか、自分で作れと言われたけど、結局間に合わなくて、途中で買ってきたとか…。
しかし、数人は、お母さんが朝早く仕事に行くので、コンビニで買えと言われたという子がいました。
けんた君もそうでした。
考えないといけないなと、福田さんは思いました。
福田さんは、そんな子どもたちのお母さんからの返事を読んでみました。
けんた君のお母さんからの返事は、白紙でした。
今野さんのコメントの後に、福田さんは小さく、お困りのことがあれば遠慮なくお知らせくださいと、付け加え、自分の署名をしました。
反省会が終わると、この夜は、キャンプメンバーと、谷口君、平野君と打ち合わせをしました。
キャンプの代替の予定が出来上がってきていました。
詳細の準備をするために、次回の活動である田植えの準備に合わせて、キャンプの合宿に行くということも決まりました。