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未定稿小説『奥山村物語』

未定稿小説『奥山村物語』48

2020.10.18

夜のスタッフのミーティングでは、福田さんが、明日の終了後のノート書きは疲れて大変だから、少し、メモを作っておくようにみんなに指示していました。


翌日の朝、運よく晴天です。

気温もグングン上がっていきます。

朝食は、みんなで、いつものオープンサンドを作ります。

グラウンドに出て、みんなで楽しく具材を選んで自分で挟んで食べるのです。

昨年の夏に来た子どもたちが今年から参加の子どもたちに、作り方を教えています。

谷口君も、その様子を見て、子どもたちに任せようと思って、一歩下がって、任せることにしました。

心配することもなく、予定の時間通りに食事を終えることができました。

去年の夏に参加した子どもたちは、すっかりリーダー気取りです。

谷口君も(これは、うまくいくかもしれない)と、思いながら見ていまいた。


そして、いよいよ田植えに出発です。

学校に省三さんと、光さんがきてくれました。

歩いて、省三さんが子どもたちに貸してくれた田んぼに向かいます。

省三さんが先頭を歩きます。その少し後を、光さんと福田さんが今日の予定を打ち合わせしながら歩いて行きます。

子どもたちは、グループごとに、リーダと一緒にワイワイガヤガヤと、歩いて行きます。

福田さんが、前を見ると、省三さんがタバコの吸殻を、ぽ〜んと、田んぼに投げ込みました。

福田さんは、「あっ」っと思いました。

そして、急いで前に歩いていいって、省三さんに

「省三さん、たばこの投げ捨ては勘弁してください」

「なんで〜道端とかに投げるんじゃあない、わしのタバコをわしの田んぼに投げるんじゃ。それも、水を張った田んぼじゃから、火事になることはないし、そのまま漉き込んだからなんの問題もないじゃろう」

「それはそうなんですが、子どもたちには、タバコの投げ捨てなどは、良くないと教えています。ですから、そこらへんのこと、ご理解頂いて、お願いしますよ」

「そうか、そうじゃな、わかった、以後気をつける」

「ありがとうございます。」

地域の人たちにも、子どもを育てるということが、どういうことなのか、どうしたらいいかということを、分かってもらわないといけないな…と、福田さんは、どうやって、そういうことを伝えていったらいいのだろうと、思っていました。