未定稿小説『奥山村物語』35
2020.7.11
東京に戻ると、谷口君と平野君と陽子さんとのミーティングを開きました。
いよいよ、『奥山村こども自然学校』が始まります。
その最終の準備にかからないといけません。
4人で話したのは、まず、スタッフ決めでした。
全員がスタッフになれるわけではありません。
参加予定の子供はすでに決定しています。40人の子供に対して、リーダーが4人、それに谷口君と平野君、そして福田さん、もう一人、子供の具合が悪くなった時の看護役の学生をひとり入れます。
25人のトレーニングを終えたスタッフの中から、5人を選抜しなくてはなりません。
谷口君と福田さんは、悩みました。みんな一生懸命してくれています。その中から、5人を選び、あとの人は、どうするか…
2人ふたりは悩みました。
その結果は…まず5人は年間の事業のスタッフとして採用します。そして残りの20人を5人ずつ4つのグループに分けました。
そして、夏のキャンプ2本の企画価格運営をするグループ、冬と春のキャンプの企画運営をするグループに分けたのです。
そこおで、福田さんは、ひとつの提案をしました。
「グループごとにリーダーが付くだろう、そのリーダーにお願いしたいことがあるんだ。」
「どんなことでしょう」と谷口君が聞きます。
「その日の活動の記録を、リーダーは、ひとりひとり書いてほしいんだ。そして、キャンプが終わった時点で、それを保護者に渡そうとおもうんだ。」
「年間の活動の時はどうしますか?」
「終わったその日のうちに、書いてもらおうと思う。大変だけれど。そしてその日のうちに郵便で出すんだ」
「そして、次回の時に親御さんからの意見を書いてもらって持ってきてもらおうと思うんです」
「キャンプの時も同様にするのですか?」
「そうです。キャンプの時は郵送した後、次があるわけではないので、お渡ししっぱなしになると思いますが、それはそれでいいのではないかと思っています。親御さんに、どんな指導をして、どんな習慣をつけてもらおうとしたのかを知ってもらうことは大切な事だと思うのです」
「なるほど、と、いうことは私たちも、子どもたちにどういう習慣を身に付けてもらおうということを、きちんと考えて接しないといけないですね」
「習慣ですが、躾といってもいいかもしれません。それと、もうひとつは、良い行動を見つけてほめてあげたことも伝えてあげたいと思うのです。いいところを伸ばしてあげたい」
「わかりました。そのためには、ノートのようなものが必要ですね」平野君はすぐに道具立てを考えてくれます。