日本を、支える人材、けん引する人材、を育てる

Ⅴ 研究提言

「理論×実践」、より良い社会を目指すために必要であるキーワードであると認識しながらも、未だその融合がなされていないように感じています。「社会に役立つ研究」を問い続けながら、「理論×実践」の融合を体現できるよう進めていきます。

SPS研究プロジェクト 調査に向けて

2023.5.31

 5月もあっという間に過ぎました~。5月と言えば、5月病が度々メディアでも取り上げられますが、「5月病」というワードが頭にもよぎらない日々であったように思います(汗)。新たな5月の乗り切り方になるでしょうか。
 さて、5月のプロジェクト進捗について共有します。2023年4月号では、今年度のメイン活動が「ひとり親家庭を対象とした自然体験活動が参加者の自己肯定感および保護者の子育てレジリエンスに及ぼす影響」の調査・分析を行なうことであることを記載しました。主に7月、8月に調査を実施する予定ですので、5月はその調査に向けた調査設計の検討、調査協力団体の募集が主な活動となりました。調査は、保護者と参加者(子ども)両方を対象として行う予定ですが、それぞれを「どのように」調査するのか、その方法を共同研究者の中でディスカッションをしました。調査の主なハードルとしては、①調査対象者の確保、②調査協力団体への調査方法の周知と統一の2つです。
 ① 調査対象者の確保という点では、これまでもSPS事業への参画をして頂いた団体が多くありますが、どうしてもSPS利用者が都市圏に集中してしまい、地方にあるSPS受け入れ団体ではSPS利用者がいなかった、または非常に少なかったというようなこともありました。今後は、地方にあるひとり親家庭などを扱う関係団体へアプローチし、広報協力していただくなどの取り組みが必要であるように考えています。今年度も少しずつでも取り組むことができたらと思います。
 ② 調査協力団体への調査方法の周知と統一については、研究としては、各団体の調査方法が統一されていなければ、同様の観点では扱えないデータとなってしまう可能性があります。せっかくのご協力を無駄にしないためにも、調査協力団体の担当者と、綿密に調査方法について説明をする必要があります。非常にエネルギーのかかることではありますが、協力頂ける団体の誠意に応えられるように、できる限り共通認識を持って調査を実施できるように、準備を進めていきたいと思います。
 6月2日現在17団体もの団体が調査への協力に手を挙げてくれています。驚きと共に、これだけ協力頂けることに対して、とても温かい気持ちになると同時に、研究提言プロジェクトが目指す「実践と研究の融合」に少しずつでも繋がっているような感覚もあり、勇気をもらいました。今回のプロジェクトで生まれた繋がりを、少しでも大きなムーブメントに変えていけるように、6月も進んでいきたいと思います!