日本を、支える人材、けん引する人材、を育てる

Ⅴ 研究提言

「理論×実践」、より良い社会を目指すために必要であるキーワードであると認識しながらも、未だその融合がなされていないように感じています。「社会に役立つ研究」を問い続けながら、「理論×実践」の融合を体現できるよう進めていきます。

連携PJの経過報告③および関西野外活動ミーティング2022のお誘い

2022.1.31

 研究提言PJ第10回目のブログになります。4月から始めたブログですが、あっという間に10回目(10カ月)となりました。今年度も残り2カ月ですね。研究提言PJの1年間の活動を良い形で締めくくれるように、しっかりと成果をまとめていきたいと思います。
 さて、「成果」ということで、研究活動は最終的に社会に還元できる「形」にしていかなければなりません。その形とは何かというと、調査結果を各種学会などでの「研究発表」をすることや、「論文」にまとめることとなります。そしてついに先日、卒業研究として論文がまとまりました。今回の研究活動を通して明らかになったのは以下の4点です。
 ・保護者およびキャンプリーダーは、ウェアを購入する際に何を重要視して選んでいるのか
 ・保護者およびキャンプリーダーのウェアに関する要望および困りごと
 ・保護者およびキャンプリーダーのキャンプ準備の際に苦労するギア
 ・保護者およびキャンプリーダーのギアに関する要望および困りごと
もちろん、今回のパイロット調査ですべてわかったわけではありませんし、次年度の本調査に向けた改善は必要となります。それでも、今回それぞれに関する傾向等見えてきましたので、ぜひ今後の企業連携に繋げていきたいと思います。
まず今回調査にご協力頂いた、「湘南自然学校」へ論文の送付および報告を行いたいと思います。その後、皆さんにも研究成果をオープンにしていくことができたらと思います。
 さて、研究結果を報告する場として、一つご紹介をします。
 日本キャンプ協会ビジョン2025推進事業の一つである、「第20回関西野外活動ミーティング2022」が2月23日(水)にオンラインで開催されます。記念すべき20回目は、「昨今のキャンプブームやSDGsなどアウトドアを取り巻く様々な変化を視野に入れつつ、これからのキャンプの新しい可能性を、記念講演やシンポジウム、実践事例発表や研究発表を通して、様々な視点から皆さんとご一緒に考えたいと思います」という内容です。記念講演では、大阪体育大学学長原田宗彦先生がご登壇されます。原田先生は、日本における「スポーツマーケティング」の研究の第1人者であり、一方で学部生、大学院生時には「野外教育」を研究されていました。スポーツ庁をはじめ、多くの関係省庁から講演を依頼されており、今日のスポーツを取り巻く様々な最先端情報をもっています。それらとキャンプの価値を掛け合わせたお話は、きっとキャンプのこれからに非常に有益な情報を得られる機会となると思います。
 また、シンポジウムでは、「キャンプとスマホ依存」にて竹内和雄氏、「キャンプと地域創生」にて平櫛武氏、「キャンプと防災」にて片山誠氏、からそれぞれのテーマで情報提供をしていただきます。どれも未来につながるキャンプの可能性を示唆するものになりそうです。余談ですが、片山さんは、「自然学校と企業との連携」の9月のブログで紹介された、Japan Outdoor Leaders Award(以下JOLA)にて優秀賞を受賞された方です。今回そんな繋がりもあり、企画の段階で片山さんにお声がけをさせて頂き、今回のシンポジウムが実現しました。JOLAで生まれたつながりが、少しずつでも今日の野外業界の発展に繋がればと思います。
 そして、今回このミーティングでの研究発表にて、今回の研究成果を発表したいと思います。私たちの発表のほか、様々なキャンプ現場に役立つ発表があると思います。
 記念講演、シンポジウム、実践・研究発表どれを取っても役立つ情報満載です。一般参加は2000円、そしてなんと学生は「無料」です。これを読んでいる皆さんはもちろん、学生にもどんどん広報いただけたらと思います。

参加申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdttefeI0BpsfWy9Bh1nNCgMvsdBClBB0KhieSl5kLMhDpi0g/viewform


 こうして連携PJとして活動している中で、あらためて「現場」を考えて研究活動を行うことの重要性や、やりがいを感じます。まだまだ小さな成果しか挙げられていませんが、引き続き実践現場と研究が連携し、「実践と研究の融合」を目指していきたいと思います。