日本を、支える人材、けん引する人材、を育てる

Ⅴ 研究提言

「理論×実践」、より良い社会を目指すために必要であるキーワードであると認識しながらも、未だその融合がなされていないように感じています。「社会に役立つ研究」を問い続けながら、「理論×実践」の融合を体現できるよう進めていきます。

次年度の計画について

2022.2.20

 研究提言PJ第11回目のブログになります。走林社中では、2月1日(火)2日(水)と2日間に渡って、オンライン幹事合宿を行いました。合宿の中では、走林社中が2045年のより良い未来を創るためにどのように動いていくべきなのかという点について考えたり、次年度のPJ計画の共有などを行いました。計画の共有では、各PJがどこ(何)を目指し、次年度どのような計画で動いていくのかを確認でき、改めて共に歩んでいく同志として気持ちや意志を確認しました。
 さてそれでは、研究提言PJの次年度動きについて共有したいと思います。次年度は、以下3点の動きを計画しています
 ・他PJとコミュニケーションを取り、各PJ推進のために必要なデータ収集や研究を行う
 ・「自然学校と企業との連携PJ」との連携PJの本調査の実施、企業への提案を行う
 ・研究提言PJとして必要であると思う研究を検討する。
 今年度と、大きく動きが変わることはないですが、このPJの目的である「他のプロジェクト推進に向けたエビデンスとなるデータ収集や効果検証、意義の検証を行う」という点を改めて心に止め、社会に役立つ研究、実践×研究の融合を目指して邁進していきたいと思います。そのためにも、他PJとのコミュニケーションは欠かせません。今年度、「自然学校と企業との連携PJ」との連携PJを進めましたが、その分他PJとコミュニケーションを取る機会が少なかった点が反省点として挙げられます。次年度は意識的に他PJとコミュニケーションを取る機会を設け、他PJが何を目指しているのか、そのために必要な研究やデータは何か、そういったポイントを検討していきたいと思います。
 次に、連携PJの本調査および企業への連携提案を行っていきたいと思います。今年度はパイロット調査を実施し、参加者やリーダーのキャンプ事業参加におけるウェア、ギアのニーズや困りごとについて検討しました。次年度は、今年度の調査をアップデートし、より保護者やリーダーのニーズや困りごとを詳細に把握し、企業との連携に役立つ研究としたいと思います。
※パイロット調査の研究結果の詳細は、次回12回目のブログにて報告をできたらと思います。
 最後に、「研究提言PJとして必要であると思う研究を検討する」という動きを次年度は創りました。もちろん優先順位としては他PJの推進のための研究ですが、研究PJとしてもより能動的な動きが必要ではないかと考えました。まだまだ検討段階ですが、現在気になってるのは「西日本大震災(南海トラフ地震)」です。西日本大震災は2035年の±5年で90%の確立で起こると言われています。地震の大きさは2011年に起こった「東日本大震災」と同規模と予想されていますが、その被害は約10倍超と言われています。つまり、人的、経済的被害など途方もないダメージを受けることになります。一説には日本の約半数の人口が「被災者」になるとも言われています。そうなったとき、我々は一体どのようになってしまうのでしょうか…。少しイメージが付かないですが、私は今日本にある「教育」や「経済」というものが一旦すべてストップ・リセットされてしまうのではないかと懸念しています。そして地震後10年、つまり2045年頃は「復興」への動きが中心となっているのではないかと思っています(そういった点では今走林社中が目指している2045年という未来も改めて見つめなおさなければならないのかもしれません)。では、そのような予想がある中、研究PJとしてどのように動いていけるかを考えると、例えば「東日本大震災における復興に向けた取り組みのレビュー」、「有事に有機的に動けるネットワークの確立(企業や民間団体)」、「自然体験活動の効果検証(有事に動ける子どもや大人)」などでしょうか。様々な切り口があると思いますが、少しでも有事に向けた研究ができたらと思っています。そういった「研究PJとして必要であると思う研究を検討する」動きを次年度は行っていきたいと思います。
 「一月往ぬる二月逃げる三月去る」などと言いますが、本当に日々があっという間に過ぎていきます。そのような中で、次年度に向け気持ち新たにした2月となりました。