社会に役立つ研究って何?
2021.4.6
皆さん、はじめまして研究提言プロジェクトリーダーの徳田真彦と申します。
記念すべき1回目のブログ更新ということで、少し自己紹介をできたらと思います。1990年愛媛県大洲市に生まれ、高校生まで近くに海山川がある豊かな自然の中で過ごしました。幼少期からサッカーに打ち込んできましたが、同時に豊かな自然の中で遊びまわっていたのが原体験として、この業界に飛び込むきっかけになったのかもしれません。学生時代(大阪体育大学)に「野外教育」と出会い、その教育的魅力にハマってしまい、その衝動のままに大学院まで進みました。その後、縁あって3年ほど北海道の北翔大学にて勤務し、北海道の雄大さに圧倒されながら、2019年度より大阪体育大学に着任致しました。
本当に少ししか自己紹介ができませんが、これからプロジェクトと共に私のことも知って頂けたらと思います。まだまだ若輩者ですが、どうぞよろしくお願い致します。
さて、本題に移りますが、このプロジェクトは「研究提言プロジェクト」と言い、主たる目的は、”他のプロジェクト推進に向けたエビデンスとなるデータ収集や効果検証、意義の検証を行う”ことです。2045年(戦後100年)を見据え、各プロジェクトを推進することが結果としてより良い教育に繋がるという考えのもとスタートしました。
必然的に他のプロジェクトと連携して動いていくこととなりますが、その中でも忘れてはいけないキーワードは「社会に役立つ研究」という言葉です。と、強気に言ってみたものの、私も研究者として働いていますが、「社会に役立つ研究って?」と問われると、少々返答に困ってしまいます。そもそも研究とは、その成果が社会に還元されることを前提に行うもので、研究計画時にその出口を明確に決定して行うものです。なので、そもそも「社会に役立つ研究」をキーワードに挙げること自体、何言ってんのと思われる方もいるのではないかと思います。
ただ、私の研究を含め、この野外教育業界の研究は、いったいどの程度この業界に還元されているのでしょうか。皆さん実感はありますか。私はあまりありません。研究計画の問題なのか、開示方法の問題なのか、課題については検討を続ける必要があると思いますが、一つの打開策に本プロジェクトの在り方があるのではないかと思っています。他の6つのプロジェクトも未来の教育のために必要なプロジェクトです。そのプロジェクトと連携して研究を行っていくことが、社会に役立つ研究となるのではないかと思っています。言葉足らずな部分もありますが、ぜひこの考えについては、皆さんと議論を深めていきたいと思っています。
下記に現状考えている、研究プロジェクトの概観を載せています。「実践と研究の融合」の必要性を問われ続けて20年以上が経ちますが、本プロジェクトもその本質的な融合を目指し、動いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します!