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コラム『雑記帳』

1983年国際自然大学校設立当初より発刊していた機関誌『OUTFITTER』に寄稿していたコラムです。
現在、機関誌『OUTFITTER』は、廃刊となりましたので、WEBにて、コラムを書き続けています。
現在は月1回、1日に更新しています。

第402号『みんなで作りましょう。新しい自然体験プログラム』

2024.10.1


『そもそも』のない活動は、うわついた感じになり、どんどん歪んでいってしまうと感じます。
政治もそうですよね。
何を根っこに、モノを考えるのでしょう。
経済の成長だとか、日本を一番にするだとか…。
それは何のためですか?
国民の幸せのために?
では、国民の幸せって何ですか?
と、いうように、なぜなにを重ねなくては、本質は見えてきません。
さて、自然体験のプログラムを考えましょう。
今、新しいプログラムを考えるのはなぜですか?
コロナで、世の中の仕組みが変わったから?
どう変わったのですか?
貧富の差が広がった?/働き方が変わった?
なぜ、貧富の差が広がったのでしょう?
大量生産・大量消費から、ひとつ製作大量消費社会になったから?
あ~一人で考えていると、わからなくなります。
誰か付き合ってください。
でも、こんな、もやっとした、何故・何のために…の中でも、プログラムのイメージは沸いています。
おとな用の自然体験です。
おとなと言っても、高校生とか大学生といった、若者を対象にしたものです。
もちろん新入社員とかもいいかもしれません。
どんな内容かというと、
一生の友達ができるとか、
悩みの答えが見つかるとか、
自分にはもっと可能性があるという自信が持てるとか。
自然体験活動のリーダーやカウンセラーとかになってもらおうという研修プログラムではないのです。
純粋に、若者の体験プログラムです。
でも将来、「あの体験活動が、人生のターニングポイントだったな~」とか、「あのプログラムに参加できたから、頑張ることができるんだよな」と振り返ることができるものが作れたらいいなと思うのです。
そんなプログラムを考えるときのキーワードも、いくつか出てきています。
『ありがとう』と『ごめんなさい』という言葉は大切にしたいと思います。
社会奉仕という言葉も大切かもしれないと思っています。
いかがでしょうか。
一緒に考えてみませんか?
そして、実施してみませんか?
まだあります。
防災教育とか防災体験というものです。
災害を防ぐ教育とか体験ではなく、被災体験とか被災教育と言うのが正しいのではないかな~と思うのですが、まぁ、言葉はどうでもいいか。
まずは、「死なないぞ!」という気持ちを育てる活動が、必要なのではないでしょうか。
そのうえで、若い人には他者を助ける活動。
この2点を、技術と気持ちの両方を身につける体験活動が必要ではないかと思っています。
「死なないぞ!」という気持ちを育てるというのは、なかなか難しいですよね。
宗教家の人と、一緒に考えないといけないかもしれないと思っています。
それをプログラムにするのって、すごい難しいですよね。
でもしてみたい。
そして死なないための技術も、まだ自然体験としてのプログラム化はできていないと思うのです。
もうひとつの他者を助けることについても、気持ちを育てるのが大切ですよね。
そして、その技術は、野外活動とか自然体験の技術が役に立つと思うのです。
すなわち、防災教育における野外の技術は4分の1でしかないと思うのです。
最後に、プログラムと言っても、現場のプログラムではないのですが、貧困家庭の子どもたちが、いかに自然の中での体験活動に参加できるようにするかというプログラムも、もっともっと考えたいと思っています。
今感じている課題は、
誰が貧困かということを見極めるのが難しい。
けれどその人たちに、こんなプログラムがありますと、お知らせするにはどうしたらいいか。
その支援のための原資を集めるには、どうしたらいいか。
まぁ、あげていったら、まだまだ何もできていないんですね。
これもみんなで議論していきたいと思っています。