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コラム『雑記帳』

1983年国際自然大学校設立当初より発刊していた機関誌『OUTFITTER』に寄稿していたコラムです。
現在、機関誌『OUTFITTER』は、廃刊となりましたので、WEBにて、コラムを書き続けています。
現在は月1回、1日に更新しています。

第393号 『今年の挑戦』

2024.1.1


あけましておめでとうございます
昨年一年間、お世話になりました。
そして、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様はどんなお正月をお迎えでしょうか。
私は、例年通り、八ヶ岳で迎えています。
さて、今年はどんな年になるのでしょう。
昨年、走林社中に参加されている若者から、以前国際自然大学校が行なっていた、実習所のような研修を受けたいという、お話というか、ご希望を受けていました。
国際自然学校の実習所というのは、日々の研修と、実地研修と、遠征研修(エクスペディション)から成り立っていました。
実地研修は、国際自然大学校の事業にスタッフとして参加して、職員から現場で指導についてのノウハウを学ぶものです。
日々研修というのは、朝日新聞の天声人語の要約や、お茶くみとか、お昼のお味噌汁つくりや、掃除といったものです。
そして、遠征研修が、100キロチャレンジ、ビバーグ、L20 、ファイナルエクスペディションといった研修です。
ただ、この100キロチャレンジとビバーグは、その他にシティーチャレンジと、クロスカントリーという、4つのプログラムで成り立つチャレンジプログラムであります。
残念ながら、このような研修をそのまますることは、今は実施が難しい状態です。
また、このプログラムは40年ほど前に考えたもので、今の若者にそのまま提供して、どれだけ効果があるのか、若干疑問を感じるところであります。
そこで、希望する若者とたちと、この実習所を下敷きに新しい研修を考えようと思い、参画者を募りました。
そして、話し合いをしていくうちに、彼らは、自然体験活動を生業としている若い世代…30代とか40代の人たちの話を聞きたいという気持ちが強まり、彼ら自身が企画して講演会を催すことになりました。
実習所の研修計画はどに行ってしまったのか。
ミーティングも、講演会のことばかりで、実習所のことは、全く進まなくなってしまいました。
しかし、それでいいと思っています。
若い人たちが、団体の枠を超え、みんなで協力して、自分たちがしてみたいことにチャレンジすることは、とてもいいことだと思っています。うまくいかないこともあるでしょうし、苦労も多いでしょう。
しかし、それらの体験は、必ず、自分の団体の事業を作り上げるときに役に立つと確信しています。
近々、皆様にそんな講演会のご案内が届くと思いますので、ぜひご期待いただき、ご参加くださいませ。
さて、そんな若者がチャレンジするすがたに刺激を受けたのかもしれませんが、私ももう少し挑戦をすることにします。
今年度はミヒャエル・エンデ著のモモを読んだ感想を一年間書き続け、モモの部屋のメンバーの方々にお葉書でお送りしています。
あと3回で、完結します。
完結ののち、来年度も、もう少し挑戦を続けることにしたわけです。
現在、毎週、月、水、金曜日にラジオをしています。
このラジオですが、私自身が、日々感じていることを、あれこれとなくお話ししています。
そんなお話をする中で、ここにきて、社会のこと、教育のこと、政治のことなど、思うことが多い昨今です。
そこで、現在のような不特定多数の皆さんにではないのですが、モモの部屋の参加者の方むけに、ちょっと強めのお話をラジオとしてお送りすることにしました。
自然の中での体験活動(以下自然体験)の役割で日本はかわる/自然体験が果たすべき役割/日本を変える自然体験の組織運営/企画力/人材の養成/広報/財務/政治の活用/行政の活用/企業との付き合い/現場だけが職場ではない/コロナ後の会議の進め方/記録の作り方…
といったことを、1年間を通してお話ししていこうと思っています。
企画力とか、人材の養成などのような、昔から話し尽くされている話題もありますが、相当斬新というか、過激なことを申し上げるかもしれません。
そこは、皆さんの反発を期待してお話ししようと思っています。
ですから、ラジオは基本的に公開録音にしようと思っています。
皆さん、桜井の新しい挑戦にご参加ください!