『65歳になりました』

この年齢になって、やはり、現場から離れていく自分がいます。
そして、現場から離れていく自分に、この先何ができるのかを真剣に考えています。
それを考えるとき、走林社中のプロジェクト【モモの部屋】で、多くの人たちとお話しした、2021年度はとても有意義なものでした。
この1年間の学びの中で、2022年度、皆さんと一緒に考えていきたいことがあります。
1つめは、
多くの自然学校をはじめとする、自然の中での体験活動をする人たちのことです。
その役割は、すでに自然体験活動を提供することだけにとどまらなくなっています。
今、地域の問題を解決するために、地域の団体がもっと連携する時なのではないでしょうか？　その解決を全国レベルでする時代ではないと思います。それは、地域ごとに課題は様々だからです。
しかし、地域でそれぞれの団体間の協力はどうでしょう。色々な団体と課題を解決するために連携しましょう。
2つめは、
その地域だけでは解決できない課題を、全国でつながって、運動の輪にすることも必要なのではないでしょうか。
全国でのつながりは、運動体としてのつながりが必要だと考えています。
3つめは、
そのような行動を起こすときに、いかにその課題を行動に結び付けるかを、みんなで協議する会議を上手に進める、ノウハウも必要です。
いままでとは違うノウハウです。
全国の人たちとオンラインで行う中で、スピーディーで成果（結果）のでる会議の仕方を手に入れなくてはいけません。
4つめは、
オンラインと、対面の違いです。
例えば、アイスブレイキング。対面では皆さんがまとってきた鎧を、切れ味鋭くバッサリと切って落とす感じ。オンラインでは、時間をかけて、ひとつひとつ脱がしていく感じでしょうか。まったく違う技術が必要だと思いました。
最後に、
この日本において、自然体験を提供している人たちは、もう一度、自分が行うプログラムは、何のためにしているのかを考えなくてはいけないときに来ています。
それは、社会が大きく変わった今、なぜするかという、プログラムの意味も変わってきているからです。
なぜするかを考えたときに、必要なプログラムが見当たらなければ、新たに作り上げていかなくてはいけない時代だと思っています。

そして、65歳の私自身が考えて、行動しなくてはいけないと思うことは、ふたつあります。
ひとつめは、
やはり、自然体験の世界で頑張っている人たちの成長を応援することです。
一般には、人材の育成とか、指導者養成と言われています。
今私は、指導者となろうとする方々を養成するとか、育成するとかと言うことは、ちょっと口幅ったいような気がしています。
みんな、放っても、ちゃんと勉強してくれるし育ってくれる。
でも、そのお手伝いを少しはできるかもしれないとは思っています。
ではどんな風にお手伝いするかというと、
多くの指導者養成や人材養成は、必要な技術や、自分自身に自信をつけるためのトレーニングが行われています。
しかし、人間関係を築くために大切なことや、人が人として持ち合わせなくてはいけない哲学や倫理観についての学びは、皆無と言ってもいいのではないでしょうか。
そんな学びを、共にしていかなくて行けないと思っています。
もうひとつは、
先に申し上げたことに近いのかもしれませんが、ひとりひとりの人材が、何か迷ったり、立ち往生したときに、相談に乗ってあげることが必要なのではないかと思っています。
それもできるだけ気軽に相談ができるようにしてあげられるといいと思います。
おかげさまで、私は、たくさんの経験をしてきました。
小学校の2年生の時からボーイスカウトでキャンプを始めた頃から自然体験の活動にかかわり、すでに60年になります。
ですから、その体験をもとに、話を聞いてあげることができると思うのです。
しかし、私には、『怖い人』というイメージがあるようです。
確かに、昔は怖かったかも…しかし、今は、皆さんが思うより、ずっと優しいと思いますよ。
と、言うわけで、何とか怖いというイメージを払拭して、誰でも気軽にお話しいただけるようにならないといけないな～と思っています。
そのうえで、全国どこからでも、相談を受けてあげられるような活動ができればと思っています。

まずは、私のことをそれほど怖い人間だという思いのない方々から、ご相談を受けることになりますね。（笑）
もちろんオンラインで行うつもりです。
 LINEグループ【よろず屋】と言うものを開設しました。
私だけが相談に乗るのではなく、仲間みんなが知恵を出し合えるようにできればいいなと思っています。
是非ご参加ください。
詳細は、桜井まで、お問い合わせくださるか、3月30日の『道草、寄り道、気まぐれラジオ』をお聞きください。
https://soulin2017.net/internetradio?id=10793816