日本を、支える人材、けん引する人材、を育てる

コラム『雑記帳』

1983年国際自然大学校設立当初より発刊していた機関誌『OUTFITTER』に寄稿していたコラムです。
現在、機関誌『OUTFITTER』は、廃刊となりましたので、WEBにて、コラムを書き続けています。
現在は月1回、1日に更新しています。

『あけましておめでとうございます』

2022.1.1


本年も皆様にはよろしくお願い申し上げます。
走林社中も、今年4月で6年目に入ります。
5年前、川崎の我が家の近くで、若い人たちと食事をしたとき、私について勉強がしたいと申し出を受けました。
勉強会とか研究会のように、机上での勉強をしても、それを現実の仕事に反映できなければ、何にもならないのです。
そのような勉強会や、研究会を私たちはどれだけしてきたでしょうか。
その結果、自然体験活動がどれだけ社会に認知され、その大切な役割を果たすことができるようになったでしょうか。
私はまだ、その認知度は低く、その役割を果たすことができていないと思っています。
40年に余りある年月をそのために使ってきたのに、なんということかと思われるかもしれません。
しかし残念なことに、私も、国際自然大学校を形作るために相当の時間を費やしていました。
結果、国際自然大学校は大きくなりましたが、自然体験活動を社会に認知させるのは遅れたかもしれません。
しかし、この走林社中に若者が集まり、各自然学校の枠を超え、自然体験活動が社会に認知してもらうことができる活動をすることができるようになりました。
少しおこがましいかもしれませんが、私が自然体験活動のためにしてきた、アウトドア関係のメーカーさんとのお付き合いや、政治の世界での活動、そして、企業とのお付き合いなどを、この走林社中の若者に託していっています。
今、この走林社中の中では、
政策提言プロジェクト/自然体験活動推進議員連盟を中心に法案成立などの活動をしています
青少年教育施設改革プロジェクト/青少年教育施設がよりよい運営をできるようにしなくてはいけないことを考え改革していくことを目指して活動をしています。
自然学校と企業との連携プロジェクト/アウトドアメーカーを中心に自然学校を認知してもらい、寄り寄り連携を勧化活動しています。
社会提案型企業連携プロジェクト/企業の行う事業に寄り添って、自然体験活動に貢献していただける事柄をご提案しています。
研究提言プロジェクト/自然学校が必要とする研究を引き受け、研究しています。
主に、これらの活動をしています。
そして、一番大きなプロジェクトが、やはり一番大事な『人材を育てる』ために、【モモの部屋】というプロジェクトを動かしています。
おかげさまで、現在、この【モモの部屋】は70名を超える全国の志を持った方々に集まっていただいています。
ありがたいことだと思っています。
それぞれ、今どのようなことができるかは千差万別ではありますが、己がことだけを思うのではなく、社会に自然体験を認知してもらうための行動を、多少なりともしていっていただければありがたいと思っています。
そのような思いを少しでも持っていただけるよう、日々色々な活動を行っています。
そして、6年目の走林社中は、今年度の活動を継続していくつもりではありますが、加えて、もう一歩踏み出したいと思っています。

まず、運営スタッフを現在のモモの部屋のメンバーの中から公募しました。
3名の方が運営スタッフに加わってくれました。
そして、もうひとつのチャレンジが、自然体験にかかわる人たちや、その周辺の人たちに向けたジャーナル(業界誌)のようなものを出そうと考えています。

私は、若いとき、色々な形で人と繋がることができました。
個人事業主だったので、自分の予定や、お金を自分で裁量できたので、色々なところに出かけて行ったりということができたのです。
逆に、自分で行こうと思わないところには、全然出向かないということでもありました。
しかし、現在の若い人たちは、時間もお金も、なかなか自分の裁量で動くことができない組織の中にいる時代です。
そこで、ジャーナルという枠組みの中で、各地の方が、各地の方を取材してもらい、寄稿していただこうと考えています。
それを、日本全国の人が共有することができるのがジャーナルということです。
そして、その取材をお願いする人は、自然の中での体験活動をしている人にとどまらず、大学の先生や、地域の学校の先生などにもお願いしようと考えています。
この取材というきっかけで、大学の研究者と現場が繋がる、学校と自然体験の実践者が繋がる、ということが起きたらいいなと思っています。
また、大学の先生が進めた研修の成果を、ここで発表していただき、それを自然学校が活用したり、マスコミが活用してくれるようにもなればいいなと思っています。
最初は、季刊での発行となりますが、いずれは月間…になんていう、夢を描いています。
これが、今年の抱負でしょうか…
実際に動き出すのは、2022年度からになりますが、是非皆さんにもご参加いただければと思っています。
取材する人もたくさん欲しいですし、読者もたくさん欲しいと思っています。
その読者が、「こんな人もいるから取材してはどうですか?」と教えてくれる。そこに大学の先生や、関係の人が取材に行って寄稿してくださる。
皆さんで作り上げていくジャーナルになればいいなと思っています。
もちろん、それ以外にも、この雑記帳と、インターネットラジオ【道草、寄り道、気まぐれラジオ】も続けていこうと思っています。
今年で65歳になりますので、70歳まであと5年は、こんな活動をしていこうと思っています。
と、言うわけで、今年もよろしくお願い申し上げます。