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コラム『雑記帳』

1983年国際自然大学校設立当初より発刊していた機関誌『OUTFITTER』に寄稿していたコラムです。
現在、機関誌『OUTFITTER』は、廃刊となりましたので、WEBにて、コラムを書き続けています。
現在は月1回、1日に更新しています。

『1年かけて全国大会するラジオ』

2021.10.1


ネットワーク団体とは

少し昔話をさせてください。
2000年に私は自然体験活動推進協議会の事務局長をしていました。
当時、毎日、たくさんの電話をかけて、300団体からの自然体験活動団体をネットワーク化しました。
たくさんの団体をネットワークで繋げたぞと、思っていました。
その後、千葉自然学校で、千葉県立大房岬少年自然の家の所長になった時、千葉県内の自然体験活動団体のネットワーク化をしました。
その時、60団体からネットワーク化しました。千葉県内で60団体…47都道府県で同じだけの自然体験活動団体があるとは思いませんが、平均を50として考えても×47都道府県=2,350団体もあることになります。
そのことに気が付いたとき、私は愕然としました。
自然体験活動推進協議会で300団体をネットワーク化したと胸を張っていた自分が恥ずかしくなってしまいました。
東京からでは見えない団体が、全国にはたくさんあるのだと思い知ったのです。
しかし数が多ければいいというものではありません。
300団体を300という塊としてみるのではなく、一つ一つの団体をきちんと知ったうえで、300の塊をどう作っていくのかということが大切なのだと思うのです。
現在、自然体験活動団体=自然学校という状況ではありません。
私が、自然体験活動推進協議会の事務局長をしていた時よりも、ずっといろいろな活動をする団体が育っています。
一説には3,000も自然学校があるという話も聞いたことがあります。
しかし、これは3,000という塊で、それぞれの団体の顔はみえません。
環境省の『探そう全国の自然体験』というサイトには1,255団体が掲載されています。

1年かけて全国大会するラジオ

このコロナ禍で気まぐれで始めた、インターネットラジオ『道草、寄り道、気まぐれランジオ』ですが、はじめは徒然なるままにお話しをしていましたが、だんだんネタ切れしてきて、ゲストに来てもらうことを思いつきました。
今年度に入って、毎日ではなく、月・水・金曜日にゲストに来てもらったり、ひとりでお話ししたりというのをランダムに行っています。要はゲストがいない日は一人で話しているのです。
おかげさまで、40人もの方とお話しすることができました。
年内に100人ぐらいの方とお話しできるかな~と思っています。
ひとりひとりのお話を聞けるので、とても濃い時間です。
でも実は、ラジオでみなさんにお聞きいただける15分よりも、その前の打ち合わせの時間…30分から1時間しているのですが…そちらの方が面白いかもしれません。そして終わった後にも、少しお話していますので、短くても1時間近く、長いと1時間半ぐらいお話しさせていただいています。そのエキスが15分に染み出しているといいなと思っています。
そして、そのお話を聞いた方が、興味を思って、勇気をもって、ゲストだった方に連絡してくれたりしたら、もっと楽しいだろうなと思っています。
最近、このように気まぐれで始めたラジオが、日本中の自然の中での体験活動をする人たちを紹介する番組になりつつあります。
まあ、リスナー(…と呼べるのでしょうか?)の中には、私の生活感のある話の方が面白いといってくれる方もおります。ですから、あまり無理やり毎回ゲストをお招きしないで、ゆる~く、ゲストがいないときは、まさに生活感のある話したりしています。
このような紹介番組があると、300の団体とか、3,000とか1,255だとかいうひとつの塊になってしまわず、それぞれの団体のことを知ることができていいのではないでしょうか。
そして、ひとつひとつの団体が団体紹介のポータルサイトのように数行での紹介ではなくて、15分だけでも、思ったことを話せるというのはよくありませんか?
私は、最近このラジオを『1年かけて全国大会』と思っています。
おもしろいでしょう?
全国の人が15分間、自分の活動の話をすることができる大会を、1年間かけてしているのです。
週2~3人がその発表をする。毎日の方がいいのかもしれないけど、こちらの身が持たないのでね。
それを1年間続ける。参加者は、リスナーの皆さん。少ない時で50人、多いときは300人ぐらいの方が聞いてくれています。
これは、コロナ禍で、もがいてつかんだ、新しい集いの方法といってもいいのではないでしょうか?

そこで今思っているのは

新しいネットワークの形を考えないといけないのだろうな…ということです。
数でまとめてしまわないで、どこまで行ってもひとつひとつの団体を大切にできるようなネットワーク。
言うのは簡単ですが、実際には難しいですよね。
それってね…きっと、ひとつひとつの団体のことを、人の話を聞き続けることのような気がします。
聞き続けるということは、話ししてもらうということですね。
1年365日一人ずつお話してもらっても1年間で365人しか聞けないですよね。

そうそう、この雑記帳…今号が366号でして、月一の発行として約30年間書き続けたことになるんですよ~余談ですが。

10年間お話を聞き続けたとして3,650人になります。まあ、年末年始とかあるから、約3,000人ですね。
これを前述のインターネットラジオでしたら…週3日で年間約100人として、10年で1,000人ですね。
これを、参加の人たちみんなが聞いてくれたら、面白い集団になるのかもしれませんよね。
そんなことを、走林社中『モモの部屋』でできたらいいな~と思っています。
ぜひ、一度ラジオを聞いてください。
https://soulin2017.net/internetradio
そして「私のことも、私の団体のことも話させてほしい」という方は、気軽にご連絡ください。
どんどんお話ししましょう!