『自然と生きる人の情報誌【HAMON】』
2022.7.1
国際自然大学校を始める時、自然体験やキャンプを仕事にするなんて、世の中の常識では考えられませんでした。
では、そのような体験活動がなかったかというと、そんなこともなかったんです。
例えば子供会とか、ボーイスカウトやガールスカウトとかは、ありました。
もちろん今もあります。これらはみんな、指導者というか、関わる大人達は、ほぼボランティアです。
国際自然大学校を立ち上げたときに、思ったのです。
本当は、この子供会やボーイスカウトとかが、もっと機能すればいいのにな~と。そうなれば、私たちが仕事にしようとしている自然学校などは必要ないと思ったのです。
だから、頑張れば頑張るほど私たちは自分の仕事が減っていくと、考えました。
言うなれば、私たちのような仕事はなくなる方がいいということですね。
でも、それは、まだまだ遠いようです。
しかし、このコロナ禍で家族でキャンプに行くことが、随分と広まりました。
今後はもう少し発展して、近所の気の合った友達家族で、キャンプに行くとか、学校のお友達で連れ立ってキャンプに行くということが生まれてくるのではないでしょうか。
その時、親御さんは、やはり事故とか、何をしたらいいの?とか、子どものためにもっと楽しいこと、勉強になることをさせてあげたいと思うようになるのではないでしょうか。
かといって、今までのように子供会や、ボーイ、ガールスカウトのように、たくさんの人が集まってのキャンプとなれば、意に染まない友達もその中に入るかもしれない。
学校以外でまで、そんな人間関係の中に子どもを置きたくないということも、起きてくるように思います。
そのようなことが、いいとか悪いということは別にして、友達同士でのキャンプのニーズは高まってくると思うのです。
また、ただのお友達キャンプではなくて、誕生日の記念とか、入学の記念とかにキャンプしたりするのもいいのではなかと思うのです。
そんなキャンプの演出をする自然学校とか、会社があってもいいのではないでしょうか。
これは、大きなビジネスチャンスだと思います。
他方、キャンプとか、自然の中に子どもを連れていきたいけれども、経済的な理由で、それができないという家庭も増えています。
コロナ禍で拡大した経済格差の影響が、ここにも現れるのです。
そして、自然の中での体験が最も必要なのは、そんな貧困家庭の子ども達なのではないでしょうか。
しかし、お金がない。けれども、かかるものはかかります。
その費用を、地域の人たちや企業が支援して、キャンプに参加できるようにしてあげられないでしょうか。
子ども会とか、ボーイスカウト・ガールスカウトに参加できるように支援してもいいと思います。
貧困家庭の子どもだけを集めるキャンプをするのではなく、一般家庭の子どもたちとともに、キャンプをして、仲間を作ることで、その子にも未来の可能性が広がると思っています。
とはいえ、キャンプに必要な道具も結構高かったりもします。
その道具が買えないから、参加できないということがないようにも、考えないといけません。
そのような道具は、地域のスポーツ用品店や、アウトドア用品店から提供してもらうなどという工夫をすることで解決できるでしょう。
みんなで、考えましょう。
こう考えると、やはり、それぞれの地域でのキャンプの姿をちゃんと、考えないといけないということになります。地域で考えることができる人材が今不可欠なのです。
しかし、その人材は、シンクグローバル、アクトローカルでなくてはいけません。
思い込みや、何かの利害で動いてはいけないのです。
純粋に、その地域のために、公平に、そして本当にその地域のためになるかどうかを、日本全国を視野に入れて考えることができないといけないのです。
なぜなら、地域を活性化しようと考えるとき、都会とどのような関係を築くかを視野に入れないわけにはいかないからです。
そんな、人材をいかに育てていくか、走林社中【モモの部屋】でチャレンジしています。ぜひ皆さんもご参加いただければと思います。
そのような情報を皆さんにお届けするために、新しいチャレンジを始めました。
それは、 自然と生きる人の情報誌【HAMON】 です。
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ぜひ皆さんお読みいただき、かつ、皆さんで情報交換しようではありませんか。