第916回 身の丈を知る人間でいたい
2025.3.7
3月7日 第916回道草寄り道気まぐれラジオ
身の丈を知る人間でいたい
東日本大震災の時の東京電力の経営陣が罪に問われないことが決まりました。
今朝の新聞の1面の大見出しに出ていました。
人間が作った施設で、事故が起きました。自然災害でではありますが、事故が起きました。
住宅地が、津波に飲み込まれても、誰にも責任を問うことはありません。
しかし、責任は問われなくても国や地方自治体が再建を支援し、再建されていきます。
もちろん、被災した人々が生きているうちにです。
東京電力の役員に責任を問えとは言いません。
しかし、再建ができないようなものを作ってはいけないのではないでしょうか。
東京電力では2051年に廃炉を完了すると計画しています。
40年もかかるのです。
順調に進んでです。
2021年に取り出し予定が2024年になってしまいました。
3年遅れです
そして燃料でぶりを取り出すのがいつになるか、東京電力は計画さえ示せないでいます。
火事になって、その火を消すことができないでいるのです。
火を消すどころか、その火を消す方法をこれから考えるというのです。
火ならば、水をかければ何とかなるでしょう。
しかし、原発の関係者は、この経験が今後の原発事故の役に立つというのでしょう。
半世紀もかからないと火を消せない施設など、その地域に住む人にとっては、けせないのと同じではないでしょうか。
だって、生きてない人のほうが多いのではないでしょうか。その地域に住む人は。
それは、冷静に見れば、人間が取り扱うことができないといってもいいのだと思います。
だって、半世紀もどうしようもない。
今、ちゃんと何とかできなくても将来何とかなるなんて無責任なこと言ってはいけないでしょう。
東京電力の当時の役員の人たちは定年なしで、福島で働いてもらった方がいいのではないでしょうか?
無罪ですが責任は取ってねって…そんなことできませんよね。
ということは、人間がどうしようもないものだから、人間に責任は取らせることができない。
だから無罪。
なら、どうしようもないものは作らない方がいいといえるのではないでしょうか。
だって、どうなるかわからないということは、危険極まりないことでしょう。
天災でどんな悲惨なことになっても、命さえ助ければ、あとは再建できるのが人間社会であってほしいと思います。
しかし、半世紀再建できなというのは再建できるとは言わないでしょう。
命が無くなってしまう人がたくさんいるのだから。
そんなことを考えると、きっと克服できるという想定の下に開発をすることができる時代は終わったような気がします。
このコンピューターのAIももしかするとそのひとつなのかもしれないと感じています。
原発使うのやめて電気が足りなくなるというなら、みんなで、電気を使う時間を決めたりして…計画停電とか?
何とか乗り越えませんか?
そういえば、高額医療費の問題も、それに代わる財源を考えないといけないと政府は言いますが、順序が違うと思うのです。
その医療費をカットしなくてもいいように、今ある財源をやりくりするのが政府の責任なのではないでしょうか?
何が必要で何が必要でないかをかんげる力がなくなってしまった、政府や大きな企業はすでに機能不全なのかもしれないと思ってしまいます。
身の丈を知る人間でいたい
人間は万能ではないことをちゃんと知ることが現代人にとって大切なことではないでしょうか。