トランプさんは千と千尋の坊のよう
11月6日 第863回 道草寄り道気まぐれラジオ
どうやらトランプさんがアメリカの新しい大統領になりそうですね。
このラジオを録音しているときには、どうやら、その見通しというところですが…
トランプさんを見ていて、思い出したのは、千と千尋の神隠しの坊を思い出してしまいます。
わかりますか?
ゆばーばの子どもの坊です。
坊は、悪さをしたとき、ゆばーばの双子のお姉さんのぜにーばに小さくされてしまい改心するのですが…
さて、ゆばーばやぜにーばは世界の中ではどんな人や国になるのでしょう。
日本は千尋になるのでしょうか? 白はいったい?
なんてことを考えながら、アメリカの開票速報を見ていました。
アメリカは分断がより強まるのでしょうか?
それを日本は、世界は追随するのでしょうか?
日本は、敵を作り批判し自分の優勢を作り上げるような道を歩むのではなく、世界中の人が幸せになれるような、そんな道を進んでほしいなと思いますね。
少しは自分がつらくても、我慢しても、苦しんでいる人に手を差し伸べることができるような道を歩みたいですよね。
私たちはそんなことを考えることができる、自然体験活動を展開していきたいと思います。
11月の末に再び御遍路に行きます。
お遍路は以前にもお話したかもしれませんが、1200年も続く野外活動だと思っています。
すごいですよね。
自然学校のような形ではありませんが、お遍路の周辺では、長い時代の中で、多くの人たちが、仕事を得てきています。
また、幾重にもその歴史を重ねることができるような仕組みを垣間見ることができます。
それは宗教が根底に流れているということでしょう。
それは、お遍路という活動は、人の心の救済をする活動であるということでしょう。
自然学校は、宗教ではありませんが、この人の心を救済したり、元気にしたり、次の一歩を踏み出す勇気を与えることはできるのではないかと思っています。
とはいえ、宗教ではないので、1200年をつなぐことは難しいかもしれませんが、せめて、100年ぐらいはつなげていける活動を考えたいと思います。
この11月末にまた身をもってその活動を体験してきたいと思います。
トランプさんの話から、ずいぶんとずれてしまったように思われるかもしれませんが、自分さえよければ、アメリカさえよければというような生き方ではない生き方を日本は選びたい。
その根底は、お遍路のお接待という風習にもあるように思っています。
何の見返りも求めることなく御遍路を歩く人のために尽くしてくれる。
これは、利他の精神というのでしょうか。
まあ、ぼちぼち、アメリカの背中を追いかけようという気持ちは捨ててもいいのかもしれません。
だって、もうアメリカの背中は見えていないのですよ。
日本人の暮らしの多くは、アメリカのそれよりもずっと豊かになっているのですから。
みんなが見ているアメリカの背中は、アメリカのほんの一部の勝ち組の人々の背中なのではないでしょうか?
トランプさんとかイーロンマスクさんに対な人たちの背中を追っても、日本人は幸せにならないでしょう。
世界も幸せにはならないと思います。
アメリカの大統領選の開票速報を見ていて考えたことを少しお話ししました。
写真はスタジオ次ぶりのホームページからお借りした(ご自由にお使いくださいとのことでしたので)『坊』です。