
2月17日 第908回道草寄り道気まぐれラジオです
『ささやかな喜び だけど大切な喜び』
風が強いです。
冬は、この辺は八ヶ岳おろしという強風が吹きます。
北側に八ヶ岳があり、そこから吹き降ろす風ということです。
でも、正確には西北からの風です。長野県の諏訪湖あたりに吹き込んでくる寒波が、八ヶ岳と南アルプスにあたって、諏訪湖を冷やし雪を降らせるんです。
そして、すっかり雪を降らせて、湿り気がなくなった、乾いた風が八ヶ岳と南アルプスの隙間を吹き抜けてくるのです。
時として、雪を降らせ切らずに吹き込んでくると、このあたりも雪になります。
さてこの風で、気を付けないと、あれもこれも飛んでいきます。
うちの横に、いろいろなものを燃やす火もしの場所があるのですが、それは、トタンで囲ってあるのですが、そのトタンが、風で飛びそうではらはらしています。風が吹くたびバタンバタンとうるさいですし…
飛ぶと、家の車にぶつかりそうで…近いうちにしっかり固定しなくてはと思っています。
また、畑に、ビニールで作ったささやかなトンネルで、大根を育てていたのですが、そのビニールに15センチほどの裂け目がありました。
それが風でどんどん広がってなんと30センチを超える大穴になってしまいました。
仕方なく、一度ビニールを外して、裂け目のないところで再度トンネルをかぶせることにしました。
でも、避けた部分をよけてかぶせるので、当然ビニールは短くなりますよね。
そこで端っこの大根を抜くことにしたのです。
カバーパージにあるような小さめの大根が収穫できました。
これは、今日明日のおみそ汁の具にしてありがたくいただきます。
こんな小さな大根でも、収穫できると、ささやかではありますが、うれしいものです。
東京のニュースでは野菜が高いと報道されていますが、もともと冬は野菜がないのが当たり前なんですよね。
そんな中で、思いがけなく、こんな小さな大根でも収穫できると、うれしいのです。
そして、このような大根でも、無駄にしないで、体に取り入れて、栄養とさせていただくことが大切なのです。
自分の体の栄養になってもらえることを喜びとしなくてはいけないのだと思います。
大切に料理して、大きな喜びとしなくてはいけないのです。
衣食足りて礼節を知るということわざがありますが、衣食過ぎて礼節を忘れるということもあるのかもしれません。
なんでもあると思ってしまう。
お金をだせばなんでも手に入ると思ってしまう。
そんな、不節操な、おごった考えを持ってしまっていませんか?
持ってはいけないと思っています。
食べものもいつでも何でも手に入るなんてことはないのです。
都会にいる人もそれがちゃんとわかったうえで暮らすような教育が必要なのだと思います。
畑の隅にトンネルがあります
トンネルって、小さなビニールハウスです
そこで思いがけない収穫がありました。
