日本を、支える人材、けん引する人材、を育てる

Ⅲ 自然学校と企業との連携

自然学校は人と自然を繋ぐ役割だけではなく、企業と連携することによって、「人・物・金」が動き、活動の幅が広がります。そこに参加する、子どもたちやスタッフにより良い環境を提供できるような、長く続く仕組みを作っていきます。

「SPS事業についての意見交換」

2022.4.30


自然学校と企業との連携プロジェクト担当の原田です。今年度もプロジェクトリーダーをさせていただきます、どうぞよろしくお願いいたします。大きな変更とすると、昨年度までの社会提案型企業連携プロジェクトとの合併があります、今後はアウトドアメーカー以外の企業との連携も引継をしながら進めていきたいと思います。

 さて、昨年度の活動の中で研究PJとの共同研究ということを進めてきました。自然学校に参加した子どもたちや保護者、スタッフのギアに関する意識調査を致しました。研究PJリーダーの徳田さんとふりかえりをする中で、ひとり親家庭支援事業の話になりました。事業継続のためには、寄付金を継続して集めることが必要で、もっと企業にアピールするためには、事業自体や参加した子どもたちの変化などをもっと研究していく必要があるのではないか?という話になりました。私たちはプログラム運営のプロではあるが、研究のプロではないので、足りない部分を補うことはできないだろうか。そのような話がでてきました。では何からしようか?ということで、もう少し仲間が必要である。かつ、ある程度理解がある仲間が必要という話になりました。手始めに、大学の先生を1人ご紹介いただき、私と徳田さんと3人で意見交換をする機会を設けました。

 まずは、概要を説明しなければいけませんので、12月の報告会で使用したスライドを見せながら、趣旨や具体的な結果の報告、今後の展開などをお伝えしました。少し話がずれますが、このような時に資料があって本当に良かったと感じました。それは、話しだけでは伝わり切らないことが上手に伝わったと思いますし、資料を事前にお送りしていたので、当日がスムーズに話が進みました。資料の重要性、特に報告書の大切さを再確認しました。

 話を戻しますと、寄付金と集めるにもまずは、活動自体を世の中に認知してもらう必要があり、そのためには共感してもらい共に動いてくれる仲間が必要であるということが話の中で出てきました。例えば大学教員には調査研究を、例えばカウンセリングのプロには貧困家庭の子どもたちへの対象方法の勉強会など、様々な分野の方々に関わってもらうことが事業を世の中に広めるという1歩なのではないかということです。そうでないと、偏った考え方になってしまい、大きな発展が望めなくなってしまう気がします。

 とは言っても、自分事として捉えない限り、なかなかコミットできることでもありません。関わることで何か見返りがあるわけでもありません、ボランティアといっても間違いありません。ですので、志しがないと関われることでもないことは十分に理解しています。私はこの事業に関わる中で、ある言葉が大きな糧というか、自分を奮い立たせています。それは、「この子どもたちには、1日でも良いので楽しかったと言える日が大切なんです」という言葉です。夏休みに周りの友達が楽しい思い出でを話している時に、自分にはその思い出がない。そんな子どもたちに思い出をということです。そこに理由なんて無く、だから私は関わる、そう決ました。だからこそ何とか広げたいという思いです。まずは、意見交換会でも良いので、少しでも関わりたい!そんな仲間を募っていきたいと思います。