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毎週月曜日に音声配信いたします。走林社中のメンバーが日本全国で自然の中での体験活動に取り組んでいる方々をゲストにお招きし、お話ししていくラジオです。

035 25/12/1 035 阿蘇のカルデラで育つインクルーシブな場〜作業療法士が考える「自然×療育×地域づくり」【ゲスト:一般社団法人 SOL 代表理事 中山千春さん】

2025.12.1

▼配信日
12/1(月)
▼タイトル
035 阿蘇のカルデラで育つインクルーシブな場〜作業療法士が考える「自然×療育×地域づくり」【ゲスト:一般社団法人 SOL 代表理事 中山千春さん】



▼概要欄
熊本・阿蘇のカルデラのまんなかで、山が噴煙を上げる風景を日常にしながら、「0歳から高齢者まで、障害の有無をこえていっしょに生きる場」をつくり続けている人がいます。作業療法士であり、一般社団法人SOL代表理事の中山千春さんです。
今回のエピソードでは、中山千春さんをゲストに迎え、「精神科作業療法士」から「阿蘇のインクルーシブな場づくり」へと至る約20年の歩みをたどります。急性期の精神科病棟で、発達特性のある人たちが二次障害として精神疾患を抱え、入院に至る姿を見続けた日々。そこから「予防」と「親子の愛着形成」に焦点を移し、地域での療育と場づくりを決意した経緯が語られます。
舞台は、阿蘇郡高森町。世界最大級のカルデラの中で、SOLは「森のようちえん×障害児通所支援」のインクルーシブな保育、自然体験と造形を組み合わせたアトリエ、学校に行きづらい子どもや親子の居場所「フレデリック」、高齢者も通うコミュニティジム「LAクベル」など、9つもの事業を展開しています。
森のようちえんの場面では、教室の中では「落ち着きがない」と言われてしまう子が、森に出ると弓矢づくりや木登りの名人になり、みんなに頼られる存在になる。こだわりが強いと言われる子が、虫博士として一目置かれる存在になる。そんな具体的なエピソードを通して、「環境が変わると、その子の見え方そのものが変わる」ということが、立体的に浮かび上がってきます。
さらに後半では、廃校になって20年の木造校舎「旧上色見小学校」を引き継ぎ、私設図書館と森をつなぐ「森の図書館」構想についても語られます。本と森を行き来できる散歩道、地域の人も都市部の親子もふらっと立ち寄れる場所、そしてそこで育つ子どもたちが、将来の森林・地域を支えていくかもしれないという長いスパンのビジョン。
「作業療法」と「自然体験」、「インクルーシブ教育」と「地域づくり」。一見バラバラに見えるピースが、中山千春さんの話を通して、ひとつの大きな物語としてつながっていきます。森のようちえん、発達支援、野外教育に関わる人にとって、あらためて「場をどう編むか」を考えるヒントがたくさん詰まった回です。
ぜひ最後までお聴きください。
作業療法士の視点から自然体験・森のようちえんを深掘りしたポッドキャスト(中山さんと黍原の対談)はこちら

【ゲストスピーカー】
中山千春さん
一般社団法人 SOL
【パーソナリティ】
黍原豊
一般社団法人 三陸駒舎
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