第879回 冬の畑仕事…土づくり
2024.12.13
12月13日 第879回 道草寄り道気まぐれラジオ
『冬の畑仕事…土づくり』
ここ八ヶ岳の畑はぼちぼち凍ります。今朝の気温はマイナス9度でした。
凍る前に、来年のための土づくりをしないといけません。
しかし今年は遅れがちです。
藁をすきこむとか、堆肥をすきこむとか、何をどうしたらいいかは、結構難しくて、毎年、試行錯誤をしています。
今年は藁をしっかり土に入るように畝を作って、そこに藁を入れて、土をかぶせています。
昨年は、わらを畑にまんべんなくまいて、耕運機でかき混ぜたのですが、結構風で飛んだり、耕運機の刃に絡まったりして無駄になった気がしたものですから、今年はこのような方法を考えました。
もみ殻とか、ぬかはあまり入れない方がいいようなので、今年はやめました。
ネットで検索すると、こうしたほうがいいとか、ああしたほうがいいとか、いろいろと情報が出ていて、いったいどうすればいいかわからなくなってしまいます。
結局、自分で考えて、いろいろチャレンジして、結果を楽しむことにしてます。
今年はどうなるかな~って。
あまり、情報を手に入れて、頭でっかちになって、こうしなくっちゃとかああしなくってと、追われるように仕事はしたくないので。
ましてや、このように、毎年大きく気候が変化している中では、今までの知見が本当にあっているとはいいがたいでしょうから、自分で一生懸命考えて行動することを選ぶことにします。
そして、この一生懸命考えて、作業した結果が、来年の作物の出来につながっていきます。
まあ、出来不出来に若干の差はあっても、作物は作物で、その土の上で頑張ってくれて、そこそこ実ってくれるのです。
作物が実ってくれば、冬のこのような作業は、すっかり見えないものになっていきます。
私もほぼほぼ忘れてしまいます。
作物が実った時、多くの人は、そんな冬の畑仕事などは知らずに、考えもしないで、収穫します。
いいえ、それでいいと思います。その中で何人かが、気づいて、冬も活動してくれるようになれば。
人を育てるとか、社会的事業をするとき、この冬の畑仕事みたいなものが、やはり大切なんだよな~と思います。
人が活躍するようになるまでは、言わずもがな、いろいろな指導とか、支援をしてあげないといけません。
それは、まさに、冬の畑仕事みたいなものです。
社会的事業も、事業が成り立つまでは、いろいろな人と相談したり、話をしたり、人脈を作ったり、その人たちに事業の価値を理解してもらう作業が大切なのです。
これも冬の畑仕事みたいなもの。
そのような下ごしらえというか、下準備が整えば、あとは、もう、割と簡単に進むんですね。
まあ、これが段取り八部というやつかもしれません。
準備八割でしょうか。
今自然体験の世界を見ていると、、やはり、準備ができた後、収穫を楽しむ人が圧倒的に多くて、冬の土づくりをしてくれる人がなかなか見当たりません。
冬の土づくりしてくれてるな~と思ってみていると、ここは自分の畑だ収穫も自分のところでしますとなってしまう人が多いようです。
できれば、収穫はもっと、みんなで楽しめるように解放してくれる、土づくりをしてくれたらいいのにな~と思います。
そんな冬の畑仕事を、土づくりを、社会的事業でしてくれる人がいてほしいと思っています。
でもそんな人が勝手にあらわれてくるのを待っていてはいけませんね。
人材養成として、人前に立つ指導者だけではなくて、こんな土づくりをしてくれる人材を、育てていかなくてはいけないなと思います。
そんな人材養成の仕組みも作らないといかないと考えています。
たくさんの人はいらないので、小さなグループで丁寧に研修できたらいいですね。
考えていきたいと思います。
冬の畑の土づくりは、社会的事業や、人づくりの、準備と同じかもしれないと思います。
地味で、みんなは知らない仕事だけど、これがないと、作物は実らないんだよね~