11月15日 第867回 道草寄り道気まぐれラジオです
『生きる力は暮らしのなかで』
使い古された感のある、生きる力という言葉ですが…
最近少し思うことがあったのでお話しさせてください。
最近は、その生きる力って、学ぶ技術のことを言っているみたいな話を聞くことがあります。
でも、仕方ないんですよね。
そういうところだと、身に着けた力を生かすことができるから。
学術的なことはよくわかりませんが、生きる力って、自分で自分のことをちゃんとしていけることなのかなと思っています。
でも、自分のことって何でしょうね。
ご飯が炊けるとか。それはどういうことでしょう。
最近は…パックの端を少し上げて、電子レンジに入れて、タイマーをセットして、スイッチ入れることになってますか?
お米を計って、研いで、炊飯器に入れて、スイッチを入れることでしょうか。
お米計って研いで、それをかまどに載せて、薪で火を焚いて、吹きあがってくる様子を観察して、火を調節して、出来上がりのタイミングを見極める。
今はこんな必要はないですよね。
こんなお米を炊く力は必要ないですね。
でも、炊飯器でお米を炊くぐらいはしてほしいですよね。
もっと言えば、本当はお米を育てて収穫して、精米するなんてこともできるといいですよね。
なんの話と言われそうですね。
日々の生活の中で、自分が生きていくための直接的活動をどれだけするかということなんです。
日々の生活の中で自分が生きているための直接的活動がどんどん減っているように思うのです。
お米…すでにたけているご飯を、スーパーで買ってくる人も多いのではないでしょうか。
毎食ね。
これは直接的活動ではなくて、お金を介した間接的活動だと思うのです。
これからは、日々の生活の中で、子どもとともに、行き知恵くための直接的活動をどれだけするかを考えた暮らしをしていかないと、子どもの生きる力は身につかないのではないでしょうか?
そんな生きる力を発揮する場所がなければ、身に着ける必要もないですものね。
逆に言えば、そんな場があれば、きっと自然にそんな生きる力は身についていくように思うのです。
これ、簡単に言うと、少し不便な暮らしをするということなのかもしれませんね。
もうひとつは、いろいろなことを感じることができる暮らしでしょうか。
何を感じるのかというと、人間の力ではどうしようもないものの様子や変化を感じることなのかなと思っています。
この話はまたいつか。詳しくね。
お米はどうやって炊いていますか?
精米したてのお米はおいしいですよね~
この写真のコメ、何か虫がいる? いいえ、これは唐辛子です。
こうしておくと虫がわかないらしいです。