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Ⅳ 社会提案型企業連携

企業の持っているポテンシャルと、自然体験活動を結びつけ、その企業の新しいビジネスチャンスを一緒に作り出すことを目指します。 結果、企業の収益が上がり、かつ自然学校の認知度も上がることを目指します。

社会提案型企業連携について

2021.9.15

こんにちは。社会提案型企業連携プロジェクトチームのリーダーをしています稲松です。動き出しに時間がかかってしまいましたが、他のプロジェクトに追いつけるよう、発信をしてまいります。よろしくお願いいたします。


さて今回は、「社会提案型企業連携プロジェクト」の目的に焦点を当ててお話しします。「企業の持っているポテンシャルと、自然体験活動を結び付け、その企業の新しいビジネスチャンスを一緒に作り出すことを目指します。結果、企業の収益が上がり、かつ自然学校の認知度も上がることを目指します。」と表紙に説明がある通り、「企業×自然体験」をキーワードに活動していきます。

例えばどんなことが考えられるでしょうか。今まで動いてきたことを例に挙げてみます。
ひとつ目は、「アウトドアメーカー×青少年教育施設=ギア開発」です。全国にはたくさんの青少年教育施設があります。その中でも、自然体験の提供をメインとした施設は、少年自然の家や青年の家、野外活動センターと呼ばれるところです。現在は、全国に891施設(平成30年調べ)あります。そこではもちろん、様々な自然体験活動が展開されていますが、ほとんどの施設にあるプログラムが「野外調理」です。野外調理を行うには、鍋やコッフェルなどの薪で炊いた火で調理をするのに適した調理道具が使われています。この企画はそこに目を付けて動き出しました。
近年は、メーカーがひとつの商品を製作、販売するロットが200~300と言われています。もっと少ない商品もあるでしょう。
その中で、青少年教育施設の数と扱う備品の数を考えれば、現在の販売ロット数を優に超える数になるのです。
しかし、メーカーや企業はそれを知らないことが多いので、なかなか結び付きません。この現状を打開すべく、青少年教育施設の要望とメーカーを結び付けた動きが、「アウトドアメーカー×青少年教育施設=ギア開発」です。
ふたつ目は、「木工産業×体験活動=クラフト教材」です。
これは元々、桜井さんが動いていた事例です。木工産業を展開している企業に働きかけて、木の柄のスプーンやひのきの箸、木のロボットを作るキットなどの開発をしました。その後自然学校でその教材を取り扱えるシステムを作ったり、青少年教育施設を利用する学校の教員向けのマニュアルを作成することで実施がしやすい環境を作ったりと木工クラフト教材を使って、企業の収益アップと体験活動の認知度を上げる動きをしてきました。

改めて、上記のように、企業にとっても、自然体験活動にとってもプラスになる動きを仕掛けていくこと、その考え方やシステムを日本全体に拡散し、大きなインパクトを産み出していくことが「社会提案型企業連携」の目的です。
今年度中には、新たな「企業×自然体験活動」を成立させ、みなさんとシェアしていけるように動いていきたいと思います。


NPO法人国際自然大学校/稲松謙太郎